SanDisk NVMe SSD Extreme Pro SDSSDXPM2-500G-J25 レビュー

別次元のスピードです。

今話題のNVMe


一ヶ月ほど前に環境をCoffeeLakeにしたのですが、M.2が利用可能でした。
そうなるとフォロワーさんから…。


というつぶやきが頻繁に来たり、他の友人からも「いいぞ^~」という誘惑の声が多すぎて買っちゃいました。
500GBのSSDにしては相当高いです。

そもそもNVMeとは

詳しくはググったほうがわかりやすいと思いますが、よく言われる例えとしては
従来のAHCIはSATAのHDD用に開発された規格。SSDの性能を最大限まで出せないのでSSD専用の規格を作ろう。
といった感じの規格になります。ついでにPCIe接続にもなったことで根本的な性能向上にも繋がりました。

「エキプロ」ことSanDisk Extreme Pro


SSDのExtremeProと言えば東芝MLC NANDを搭載し10年保証された2.5インチ時代のExtremeProが有名です。
しかし10年保証ということで保守部品の保持が大変ともあり生産は終了してしまいました。
そんな中、親会社のWDと共同開発で低発熱で高スペックなNVMeSSDを開発。後にWD Blackとして発売されました。


それに少し送れる形でSanDiskブランドとしてExtremeProの名で発売された高性能SSDです。
そのためWD Black NVMeとは同じ製品となります。

初M.2 SSD!


これまでM.2を触る機会がなかったのですが、想像以上に小さいです。
おそらく写真でしかM.2デバイスを見たことない人は実物を見ると驚くのではないかと思います。
そしてこのサイズに500GBのNANDにRead3.4GB/s、Write2.5GB/sという化け物性能が押し込まれているわけです。

マザーボードに装着


NVMe SSDはPCIeを利用するため、通常のSATAポートでは利用不可能です。
そのためPCIeを利用するのですが、現在はM.2スロットという「SATAもPCIeもUSBも全部まとめた」コネクタがあるのでそれを利用します。
本来はノートPC用の規格みたいな話を聞いたのですが、どうしてデスクトップにここまで普及しているのか個人的には謎です。
ExtremeProはPCIe3.0 x4の帯域を利用するのでH370-Fの場合は下段のM.2スロットを利用します。
x4でないとフルスピード出せないので、マザーボードの取扱説明書を確認するのがおすすめです。
にしても、なんでExtremeProはWD黒と違いシールが逆向きなんですかね…。

認識!


UEFIのアップデートしたところ、NVMeに関する項目が表示されましたのでそこから情報を確認します。
そこまで詳しい内容は出ませんが、とりあえずコンピュータがSSDを認識してるとわかりますのですすめます。

OSを起動するとデバイスマネージャ含む各種ツールから認識できます。
もちろん新品のHDDやSSD同様、コンピュータの管理などからフォーマットしなければ保存領域としては利用できませんが。


今回は構成を新しくしたばかりということもあって、OSはクローンしました。
利用したソフトウェアはMX200に付属していた「AcronisTrueImage for Crucial」を利用しました。

CrucialはNVMeデバイスを出していないので利用可能か不安でしたが、特に問題なくクローンできました。
一応まだMX200はフォーマットせずに残していますが、現状とくに問題は起きていません。

NVMeを体験する


クローンして起動後、早速CDMでベンチマークをとってみました。
理論値は出ているしランダムアクセスも他の人とほぼ同じ数値なので特に問題はなさそうです。
CDIの情報でも問題となるような数値は表示されていません。
温度に関してはCDM直後ということもあり高温になっていますがアイドル時は50度前後です。
とはいえ、少し高めなのでヒートシンクの購入を検討中です。

SSDで十分速かったので体感は少なめ


「これだけランダムとシーケンシャル速くなってたら体感も相当変わるだろう」と思っていたのですが、そこまで変化ありませんでした。
クローンした影響でOSの起動時間が変わってないとか最適化がどうとかはありそうですが、正直これ以上速くなっても気が付かないんじゃないかなって思っています。
とはいえ、ちょっとしたマルチタスクなどでの待ち時間が若干減ったような気もしないでもないような感じです。
試しにGTA5をNVMeにインストールしてみましたが、インストール速度などもネットワークの影響で変化ありませんでした。
GTAOも「読み込みは完了しているがサーバに繋がらない」とこちら側の問題ではない現象が多くあまり体感はありません。
とはいえ、インストール時SSDに対しての負荷率が非常に低い点や、ちょっとしたファイルコピーが爆速だったりとそういった速度面での変化は大きいです。
NVMeはまだ普及段階ということもあり、性能も日々どんどん向上していますが、お値段も段々お安くなってきていますので
「ちょっと余裕あるな~」「大量の画像データ処理するからな~」「はやいやつ ほしい」
と思っている方にはぜひおすすめです。
というかM.2スロットあるなら勿体無いですからつけちゃおう(提案)


追記:ヒートシンクつけてみた


最大負荷をかけても60度いくかいかないか程度だったのでヒートシンクは不要かと考えていたのですが、
やはり電子機器に熱はよくないということで取り付けてみることにしました。
とはいえ、SSD自体になにかしら跡を残しそうな粘着方式のものは嫌だったので色々探していたところ、ゴムバンド固定で高い冷却性能を持っている製品を発見。



私は並行輸入品のほうを購入したのですが、現在だとほとんど値段差がなくなってきていますね。

薄いSSDがガッシリする



ゴムバンド固定ですが結構しっかり固定されます。
また、サーマルパッドがそこそこ厚みがあるのでそれも含めてしっかりとなります。

H350-Fに取り付けてみたところ、黒&黒でちょうどいい感じになりました。
SanDiskのExtremeProはシールが逆さだったのでヒートシンクをつけたほうがかっこよくなるという矛盾…。

だいたい10度ほど下がりました


起動直後の状態だと40度も下回りました。
流石にこの季節ではアイドル時もこの温度とはいきませんが結構下がっているように感じます。

CDMでベンチマークした直後でも50度まではいかずしっかりと冷却されているようです。
これまでサーマルスロットリングが発生していたわけではないのですが、それにしてもここまでしっかり冷却されているのはすごく安心感があります。
お値段も結構下がってきましたし、粘着方式ではないので取り付け取り外しも容易です。
NVMeのSSDを導入するのであればぜひともおすすめしたい製品です。