PT3で録画した5.1ch音声を含んだtsをmp4にエンコードする。

音ずれ無しでする方法探してたら手こずったのでまとめておく。
最初にいっておくけど元々は5.1ch化する予定じゃなかった。2chでよかった。なんか5.1chになってた。

基本的な流れ

TsSplitterGUIで2ch音源と6ch（5.1ch）音源に分離
↓
分離したtsをts2aacで音声のみ分離
↓
6ch音声をFAW化
↓
映像部分のみをAviUtlでMPEG-2 VIDEO VFAPI Plug-Inで読み込み
↓
FAW化したwavをAviUtlで読み込み
↓
AviUtlでロゴ消し、CMカット、その他編集処理
↓
拡張x264で出力。音声エンコーダはFAWを使用
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mp4の5.1ch動画の完成

※特記事項
・AviUtlを使ってmp4エンコードできる環境が必要です。というかそのぐらい調べような。
・音ずれが少ないと言われるts2aacで6ch（5.1ch）を正確に読み込ませるためにTsSplitterを利用。
・いったんFAW化することでAviUtl上での編集のしやすさ。6chのまま処理＋音ずれ補正
・l-smash worksだとtsに含まれる5.1chAACを読み込み、エラーが起きるので、MPEG-2 VIDEO VFAPI Plug-Inを利用する。
・ロゴ消し、CMカットについては割愛
・一部ソフトウェアに関してはダウンロードリンクの掲載を割愛
・筆者はWOWOWを契約済
・読め
・結構録画容量以上の容量を必要とします（少なくとも倍）また、過度なアクセスもありますのでストレージには要注意。

使用ソフトウェア

・AviUtl
・MPEG-2 VIDEO VFAPI Plug-In
・TsSplitterGUI
・ts2aac
・FakeAacWav

エンコーダーはH.264でもH.265でも可能。今回はx264guiExを利用。FAWデコード＋MUXができると楽。
むっちゃ無駄足踏んでる気がするけど自分用だし最適化したければどうぞ。

TsSplitterGUIで2ch音源と6ch（5.1ch）音源に分離

TsSplitterGUIで「音声チャンネル切替で分割（1）（SEPA）」が一番音ズレが少ないと思われ
というわけでいくつかのファイルが出力されるので全部再生してみて本編が含まれているもののみ選択。

分離したtsをts2aacで音声のみ分離

上記の作業でできたtsをts2aacのbatにD&D。6chのaacファイルが作成されるので問題なく再生されるか確認。
また、aacファイルのタイトルにある「 DELAY -352ms」等はのちのち必要なので消さないこと。
ts2aacが作成したログファイルがあるのでどの程度音ズレ補正されたのか確認すると面白いかも。（個人差あり）

6ch音声をFAW化

この作業は必要ないかもしれないけどL-smashの6ch処理に疑問があるから一応処理しておく。
FAWとは「FakeAacWav」で「ニセモノのwav」を作る方法。普通にaac→wavにするより音質劣化がおきない。今回は6ch音声をまともにwavにできるソフトが見当たらなかったのでFaw化する。
動画エンコード時にNeroAACやqaacを使わずfawのデコードをすることで本来のaacができる。この処理時にタイトルの「 DELAY -352ms」を認識して自動処理してくれる。
FAW化したwavファイルはノイズの塊なので再生しない事。再生し続けると頭痛が出る。

映像部分のみをAviUtlでMPEG-2 VIDEO VFAPI Plug-Inで読み込み

ここでAviUtlを起動。インタレ解除とかロゴ消しとかその辺の事は割愛。

上記で説明したように現在主流のL-SMASHを使うとtsに含まれた6chAACを無理に読み込むのでエラーがおきる（かもしれない。多分6chAACが原因だと思うけど不明）
とりあえずMPEG-2 VIDEO VFAPI Plug-Inで回避できたので映像のみ読み込み。というかaac音声含まれてても映像のみしか読み込まない。
続けて左上のドロップダウンから音声読み込みを選択。AviUtlの画面にD&Dだと上書きされるので注意。先ほどFAW化したwav音源を読み込む。

読み込むとAviUtlの音声波派が画像のようになるけど問題なし。
この状態でAviUtlで再生すると案の定音声がノイズまみれだけどエンコード後はなおってるので無視して続行。

AviUtlでロゴ消し、CMカット、その他編集処理

ts編集は基本的に拡張編集を使わないのでそこまで込み入ったことはできないけどここでインタレ解除や不要な部分のカット等を行っておく。

拡張x264で出力。音声エンコーダはFAWを使用

別にx265でもいい。
映像出力の設定は通常の動画エンコードと変化なし。

音声エンコーダーをFAW用のものにしておく。もしくはfawcl.exeの設定のみしといてFAWCheckにチェックを入れておくと便利かも。
mux処理は基本的に変更しなくても問題なし。

mp4の5.1ch動画の完成

エンコードにしばらく時間がかかったのち完成。aacファイルには何も変換加えてないはずだから純粋な5.1chだと思うけど保証はしない。だって2ch用にエンコードさぐってただけだし。

MPC-HCのプロパティ表示画面。なんか二種類表記があるけどよくわかっていない。
音ズレはいまのところ確認できないのでしばらくはこの方法で使えそう。

補足

バッチ出力の5つ中1つだけMUX時にこんなエラーを吐いていた。調べてみるとこれも6ch(5.1ch)AACが関与しているらしい。
とりあえずエンコードが終了した映像とFAWからの変換が終わったaacができてるので適当なソフトウェアでMUXしてやるとできる。
しらべてるとMP4boxは5.1chに対応しているとかなんとか。

補足02

この作業を自動化できないかと思ったけどTsSplitterGUI・ts2aac・FakeAacWavの3ソフトはバッチ処理に対応しているのでそれそうおうのbatを組めば自動化は可能だと思う。
筆者にはそんな知識はないので。