年末年始に某有名郵送会社でアルバイトをしたんですがその給料で何か買おうかなと悩んでいた所、Twitterで良く話す方が
「GTX550からGTX960に買い換えたよ~」と話していて「自分も500番台だなぁ・・・。でもまだ使えるしいっか・・・」
ていうのは嘘で。
結構長い間買うかどうか考えていました。個人的に2万円越えの買い物は凄く決断します。
しかし、前回のmsi製560GTX-Ti Hawkは3年以上使えていた事を考えれば
よっぽどの技術革新がない限りグラボは頻繁に買い換えないだろうという判断です。
GTX500世代と比べて何が変わった?
500世代と比べて600世代以降には「NVEnc」なるエンコード機能が搭載されているらしいです。
以前のCUDAエンコードに比べ綺麗で速いと噂されています。x264では実写映像などをすると、とんでもない時間がかかるのでちょうどよかったです。
また900世代ではHEVCエンコードにも対応。x265よりも高速!(?)なんだとか。
さらにUHD(4K)やHEVCのハードウェアデコードにも対応なんだとか。ちょっとした浦島太郎気分でした。
他にもOpen GLは4.4、Direct X 12、そしてOpen CLに対応だとか。今後のソフトウェアに期待です。
HDMIもVer2.0に進化。DPのみでしかできなかった4Kの60p表示に対応してます。DPが3ポートもあるんで必要性なさそうですが。
などと。書き続けたらキリがありません。
VRAM4GB搭載モデル購入
実は、当初眼中になかったGTX960を購入した理由の一つがVRAM4GBです。
GTX560TiはVRAMが1GBしか搭載されていません。購入時はそれでよかったのですが、最近のゲームはVRAMを多く利用する傾向にあります。
また、MODなど「想定外の追加要素」によりVRAMがさらに多く使われるという話もあり、1GBでは非常にキツかったのです。
しかしメインメモリとは違い、そう簡単に増設できるものではないため「最初から大量にあるやつ買おう!」と思い立った次第です。
まぁでもGTX970では3.5GB問題なるものが出たからVRAM4GBなんてあってないような物なのかなぁ・・と思ったりも。
VRAMの速度をチェックするソフトは現在リンク切れしており、まだ速度測定していません。GTA5をした感じでは問題なさそうですが・・。
外観
新製品が出るにつれデザインの種類がどんどん広がっていきます。
クリア仕様のケースが増えているのも原因かもしれませんが、
個人的に見えないパーツがかっこよくなるのは好きです。
ファン面
MSI独自の冷却機構「Twin Frozr」は五世代目の「Twin FrozrⅤ」に進化。
低発熱時にはファンの回転を止める半無音グラフィックボードとなっています。
またSLI時に干渉していた左上も切り裂きを入れ改善。
同シリーズのファンを搭載しているGTX980で、ファンの羽根を折った方がいましたがその時の修理費がGTX970買ってお釣りが来るぐらいだったそうなので注意してください。
おそらくクーラー全部を交換すると思われます。
バックプレート
背面にはバックプレートがついていました。MSI GTX960 GAMING2Gの画像ではついていないように見えたので、おそらく960では4GBモデルのみです。
バックプレートは割と厚みがあるので、上スロットをギリギリにする方はご注意ください。外せないわけではないですが・・。
N560GTX-Ti HawkとGTX960 GAMING4G
一回り大きくなっている他、補助電源が6pin x2から8pin x1に削減されています。まぁでも6pinはMAX70W、8pinはMAX150Wなのであまり変わっていないのかもしれませんが。
またクーラーのガワがプラスティックになっていました。
ファン自体も大きくなっている他、羽根の面積が大きくなっています。
というかGTX560Tiの羽根。小さすぎないかこれ。そりゃ轟音出るわ。
起動してみる。
使用ケースはAntecのP183ですがギリギリでした。まぁ入ったので問題無し。
USB3.0やHD Audioのケーブルを横から回そうとしましたけどできなかったので少し不格好になっています。
DVI端子が一つしかない!
これではマルチディスプレイができない!
という事でDP→DVI変換ケーブルを購入しました。別にHDMIでもよかったんですが、変に制御信号送られたりするのも困るのでDVIに変換することにしました。
ドライバでもDisplayPortがDVIに変わって表示されているのでしっかり認識できているようです。
ゲーム時の性能
大してゲームはしないのでおそらく参考にならないと思いますが、
GTA5では最低設定で120fps前後。最高設定では30fps前後です。
メモリ使用率は2GB↑ほど。最高設定では4GBに到達しそうなぐらい・・です。
デコード技術
一部の人は当然ご存じLAV Filters。初期ではUHD(4K)にチェックが入っていませんでしたが、自分でチェックを入れると問題なく利用できました。
エンコード技術
900シリーズよりHEVCエンコードに対応しています。エンコード速度は大体動画本体の倍時間ぐらいです。
画質も設定詰めれば使えるかな・・・。というぐらい。
高画質なエンコードにはまだまだx264かx265がいいようです。
AVCでもHEVCでも60fpsもしくは4Kのエンコードに対応していますが、両方を含んだ動画のエンコードには未対応です。
ドライバ上の制限のようなので今後解放される可能性はありますが・・・。今後に期待です。
静音性、発熱量
900シリーズから、ELSAが以前から導入していた「低発熱時にファンの回転を止める」機能がドライバ的にサポートされました。
そのため、各社一斉に導入を開始しました。MSIもその一つ。
MSIは良く冷えると評判な「Twin Frozr」にその機能を追加。また停止以外にも、ファンを大型化し風量を上げ回転数を下げました。
その恩恵もあり、ファンの音などはほとんどしません。非常に静かですし、アイドル時は無音です。
発熱量もMaxwellコアにより非常に低発熱な設計となりました。消費電力も小さいためエコなコアです。
実際、700シリーズにもかかわらず750TiにはMaxwellコアが実装され、非常に大人気になりました。
MSI独自の機能
MSIのグラフィックボードにはAfterBurnerと呼ばれるOCツールがかなり前から利用されていました。
この製品にも提供されていますが、それとは違う「GamingApp」というのも提供されています。
これはワンクリックで「OC」「ゲーミング」「サイレント」を切り替えて使うことができるソフトです。ASUSもかなり前に似たようなアプリを出していますね。
また、ファンのマークを押すと静音化を一時的に解除することができ、急速な排気時にも便利です。
他にもOSDでfpsを表示したり時刻を表示したりできるそうです。私は使っていませんが。
私は省エネ機能によってクロックが自動で下がるのを止める目的で導入しています。
最後に---
GTX560Tiと比べると桁違いに性能が向上しています。また新機能も追加され、性能だけではない便利さも、あります。
しかし、4Kディスプレイや144Hzディスプレイなど。単純に今までの倍の性能が必要な環境では力不足かもしれません。
フルHDの60Hzディスプレイをまだまだ使うぞ!という方に是非おすすめしたい製品です。
低発熱で省電力でもあるので電気代節約にもつながるかもしれません。