空前のプロジェクターブーム!!!
7000円でプロジェクターが買える時代
小中高と比較的AV機器のセッティングに関わる事をよくやっていた関係上、セッティングしてきたプロジェクターは普通のモデルから三原色の三眼方式、さらには電子黒板仕様の超単焦点モデルなど。
まぁどれもD-subかHDMI、コンポジットがあったため別に入力切替や台座補正、ピント調整をするだけでした。
ですが、プロジェクターというのは数万円から中には数百万円するモデルまで。ピンキリとはいえ基本10,000円はこえてくるものでした。
しかし、今はAmazonで10,000円を切るモデルが多数出ています。驚きでした。
様々な種類や機能、性能といった感じでしたが、OEMなのかメーカーが違うだけに見えるモデルもいくつかありました。
数ある種類の中からこのモデルを選んだ理由
まず私が”必須”だと思った機能は
- HDMI
- 1000lm以上
- FHD入力に対応
- 安い
これらを満たすプロジェクターが今回紹介するプロジェクターでした。
WiFi付きモデルなどもありましたが、それらは不安定らしく「それなら確実に安定する有線で」って事で。
AbdTech ミニLEDプロジェクター
デザインはヘアライン加工の天板。まぁプラスティックですが。
この辺はどうしてもチープさが否めません。
ボタンも配置されていますが、本体の軽量さゆえにあまり操作性はよろしくありません。
ですが、リモコンもあるのでそこまで問題にはなりません。
必要十分なインターフェイス
映像入力はHDMIの他にD-sub、コンポジットに対応しています。
またSDカードやUSBメモリ内の映像や音楽、写真を再生する機能もあり、これがなかなか便利でした。
D-sub端子は背面に設置されています。
背面はリモコン受光部もありますが、フラットになっていてここを底面にして天井などに投影するなども可能です。
リモコンも付属しています。しかし使い勝手がいいとはいえません。
反応が悪いわけではないのですが、本体を立てかけてつかった場合、リモコン受光部が底面となってしまうため反応しません。
少し浮かせる事で反射を利用してのリモコン操作は可能ですが、なかなかシビアになります。
プロジェクターとしての最低限の機能は確保
もちろんピント調整は可能です。しかし、普通のプロジェクターにありがちな大小調整は不可能です。本体を移動させなければなりません。
ピント調整とは別の調整ノブは角度調整のためのものです。数度しか変化しないのであまり利用しません。
背面には三脚などで利用できそうなねじ穴がありました。しかし、かなり前方に配置されているので安物の三脚では転倒しそうです。
ねじ穴の他には滑り止めのためのゴムがちゃんとつけられてあったりとしっかりしています。
投影してみる
解像度800×480てなんだっけ
というぐらい綺麗に映りました。部屋の白い壁紙に投影してるので壁紙特有の凸凹がありますが、それに投影する分には十分な画質です。
おそらく専用の真っ白なスクリーンに投影した場合、物足りなさを感じるのでしょうが、私には問題ありません。
このように凸凹壁紙への投影ですが、しっかりと見れる画質となっています。
少しRGBが見えますが、離れれば問題ありません。
安物の高ルーメンプロジェクターにありがちが色飛びも感じられませんでした。カラフルなシーンではしっかりと色が再現されていました。
本来の色と見比べると確かに変化はありますが、特に問題はありません。
電気をつけたりしてみましたが、1000lmあるおかげで消える事はありませんでした。
昼間の日差しなどでは見えにくくなったりしましたが、遮光カーテンなどを使えば昼間でも十分使えるかと思います。
480pで大丈夫?
テロップを拡大してみましたが、特に問題ないように感じました。
そもそも480pはDVDなどで採用されている解像度ですし。
むしろ投影する壁のほうが画質を左右すると思われます。
白い凸凹の壁ですと、画像のようにちょっとした横線が入ります。
きちんとしたスクリーンであればこのような問題は起きませんので気になる方はスクリーンの導入をお勧めします。
というか壁にキャラクターが描かれてる感じが最高
内蔵メディアプレイヤーの能力
内蔵のメディアプレイヤーはSDカードやUSBメモリ内をディレクトリ方式で参照でき、
動画、音楽、写真ファイルを表示できます。
基本的にどの形式でも読み込めるとの記載でしたが、おそらくHEVCや4Kなどは無理でしょう。
プレイヤーも基本的な要素は抑えているデザインでしっかりとコントロールできました。
しかし、最近の再生機器にありがちな15秒スキップなどが無いのは少し残念です。
パソコンを接続してみた
TwitterクライアントであるKrileを表示されてみました。なんとか文字は読めるものの、解像度の影響と壁の凸凹で読みにくくなっています。
しかし、読めない事もなく単純な作業であれば十分可能かと思います。
パソコンをHDMIで接続し無線マウスを利用すれば寝ながらパソコンの環境の完成です。
以前はタブレットアームを利用してT100TAを寝ながら使っていたのですが、プロジェクターだと大画面でしかもそこまで目に悪くないはずです。
ここで始めて気がついたのですが、なんとこのプロジェクター60Hzに対応しています。
妙にマウスがヌルヌル動くと思ったら720p60Hzで接続されていました。
安価なプロジェクターなのでてっきり30Hzかと思っていたのですがうれしい誤算です。
一部PCで接続すると画面がはみ出てしまい一部が映らなくなってしまったのですが、それも設定を変更することでジャストサイズで表示できました。
HDMI接続だとこのような問題があるので不安視していたのですが、ちゃんと設定項目があるんですね。
もちろんスマートフォンも対応
電源供給不要なMHL端子ではありませんが、外部電源供給方式のMHLケーブルを利用すれば問題なく表示されました。
MHL1.0機器では720p/60Hz、MHL3.0機器では1080p/60Hzで表示され、遅延なく十分な画質でした。
本体にUSBメモリ用とは別にUSB電源供給用端子があるのでそこでMHLの電源供給をおこなえばいいのではないかと思います。
7000円とは思えない良質プロジェクター
- FHDと遜色ない操作性
- 壁紙程度なら十分な画質を投影
- 色飛びしない1000lm
- 軽量
- 充実したメディアプレイヤー
かなりいい製品だと思いました。
大人数で使うのもいいかもしれませんが、一人でじっくりアニメや映画などを楽しみたい方に是非オススメします。
補足:音声出力を改善したい
さて、ここまで音声に関する事に全く触れていません。
この製品には確かにモノラルスピーカーが搭載されていて、音量と音質も必要十分あります。
ただ、プロジェクターの設置場所によっては、片側からしか聞こえないなんてことも。
ということで寝ながら映画視聴に最適な配置をしてみました。
スチールラックにスピーカーを固定
幸いな事にこのプロジェクターには音声出力用のミニピンジャックがついています。これでHDMIからの音声もコンポジットからの音声もメディアプレイヤーからの音声も出力することができます。
あとは適当なスピーカーを枕元に設置すれば完成です。
これで天井投影すれば快適な視聴環境ができます。
ただこれの場合、リモコンを操作するときえげつない体勢に移動しないといけないのが非常につらいです。