Anker PowerCore II Slim 10000 レビュー

QuickCharge入出力対応のバッテリーが欲しい!
ということで、ちょうどセールで2,399円になっていたところを購入しました。
タイムセールの画面にも出ておらず、ひっそりとセール価格になっていたようです。

QuickCharge入出力対応の10000mAhバッテリー


Ankerの新型機能であるPowerIQ2.0を搭載した高速充電対応バッテリーです。
その実態はPowerIQとQuickChargeを1ポートで利用できるというもので「何か新しい機能」というわけではないようです。
Ankerのバッテリーは「Anker PowerCore 20100」に続いて二個目です。

内容物


内容物はメッシュケースとmicroUSBケーブルと、以前の20100モデルと同様でした。
付属microUSBケーブルには「PowerLine」との記載がありますが、明らかに普通のPowerLineケーブルと比べると細いです。


QuickChargeはUSBの信号線で電圧の調整を行うので「充電専用USBケーブル」ではQuickChargeが動作しません。
そのため最近は信号線が省かれた、ショートされた状態の充電専用ケーブルはあまり見かけませんが一応購入前に確認しておいたほうがいいかもしれません。

パッと見でわかりやすい4つのLEDの残量表示


20100にも採用されていた4つの電池残量表示も入っています。
未使用時でもボタンを押すことで表示できますし、使用時は勝手につきます。
上位機種であればさらに多段階表示されるようですが、20100に慣れている私にとってはこちらのほうがわかりやすいです。

小型!薄型!軽い!


サイズですが大きさとしてはちょうどスマートフォン程度のサイズです。
内蔵されているバッテリーがポリマーバッテリーなので大きさの自由度が高いというメリットがあります。

XperiaZ5と比べてもこの薄さです。
このぐらいのサイズであれば、スマートフォンの背面で固定して充電しながら利用するといった使い方もできて非常に便利です。
20000mAhの超大型バッテリーリチウムイオンをそのまま入れた丸形バッテリーを使ってきた私にとってはちょうどいいサイズ感です。

入出力はQuickChargeで高出力


出力ポートは青色のUSB Type-A端子となっています。
青色ですがUSB3.0ではありません。このポートがQuickCharge3.0に対応しています。
入力端子はmicroUSBです。Type-Cのほうがいいという人もいますが、互換性の面を考えるとまだまだmicroUSBが主流です。
電圧は5V2Aもしくは9V2Aに対応。電圧変動には対応していないようなのでQuickCharge2.0相当と考えるのが妥当です。

興味深い点としては、USB出力が5Vでの3A出力に対応しています。もしかしたらType-Cの3A出力がいけるのかもしれません。
また、QuickCharge充電では通常のスマートフォンだと熱などの関係で9V 1.1A程度で充電するケースが多いですがこのバッテリーは9V 2Aフルで食います。

本製品からXperiaZ5へのQuickCharge


早速QuickChargeの出力を確認してみました。利用したケーブルは同じAnkerのこちらです。


問題無く9V出ておりQuickChargeされています。また電流値も1.14Aで十分な数値です。
この状態でしばらく充電も行いましたが、本製品側で異常に発熱するなどはありませんでした。XperiaZ5が発熱するのはいつものことです。

本製品へのQuickCharge


先ほどと同じケーブルを利用し充電を行いました。ACアダプターはAnkerのこちらを利用しています。



本製品への充電では9Vに近い電圧が出たほか、電流値も2A近くとフルスペックが出ています。
流石にこの場合だと本製品の発熱もそこそこ大きくなり、途中で5Vに電圧が落ちましたが冷めると再度9Vになりました。
普段はあまり発熱しない(アルミ筐体だから放熱しやすい?)PowerPort+3が暖かかったのでアダプター側にも結構な負荷がかかっていそうです。

本製品からの標準出力と実測電池残量


ebayで購入したUSBポートにひたすら5V2A加えるやべーやつを差し込みベランダで本製品を完全放電させ実測容量を測定しました。
5V出力で6195mAhとでました。個体差はあるかと思いますが、結構少ない数値ですね…。とはいえ、普通は6割7割程度なんで仕様範囲内です。
QuickChargeだと昇圧でさらに損失が増えるので実測容量はさらに減るのかもしれません…。

QuickCharge端末を持っていて小型なのがほしい人向け

今回は2,399円という破格で購入できましたが標準価格は2,999円のようです。
3,000円近くなると他メーカーのQuickChargeモバイルバッテリーはザラにあるので安さを追求するのであればそちらがいいかと思います。
本製品はリチウムポリマーバッテリーを採用しているので小型 薄型 軽量というメリットがあります。
ポリマーバッテリーは薄型に出来る分価格が高い(というか18650とかの汎用品がほとんどない?)ので割高になりがちですがその中では比較的落ち着いている価格かもしれません。
そもそもAnkerのポリマー搭載薄型バッテリーがQC未対応&5000mAhでも2,499円とかしますね…。


また、QuickCharge入力に対応しているので「あ!バッテリーへの充電忘れた!」なんてことになっても比較的高速で充電できるのは非常に便利です。
私はQuickCharge対応のACアダプタをまだ持ち運び用の一つしかないので今後据え置き型を買いたいなと…まんまとAnkerの商法に乗せられているのは気のせいだろうか…。