Jayfi N10 カナル型 イヤホン レビュー

Jayfi社様よりレビュー品としてN10 カナル型 イヤホンを提供いただきましたので紹介したいと思います。

デザインとOFC線を採用し音質強化を目指した新型


以前の機種のデザインを改良し、さらに音質強化を目指した機種になります。
酸化技術を利用した塗装に加え、イヤフォン線は一部高級オーディオで採用されているOFC線を採用。
これまでは重低音重視だったのに対し、この機種はバランスよく作られているとの事です。

セット内容は以前と変わらず豊富


今回からイヤフォン本体が密封袋で保護されているほかは、以前と同様専用の袋やウレタンイヤーピースなど付属しています。
手元で操作可能なボタンやマイクなどのデザインに変更はありません。

音域図でオールラウンドさをアピール


重低音だけでなく、バランスよい音質を目指したとだけあって高音域も出ていると書かれています。
ただ中音域がちょっと凹んでおり・・ここが音質に少し影響を与えているように感じます。

精巧に作られた本体


以前のモノはどっちかと「プラにアルミがコーティングされている」ような感じの素材感だったのですが、今回のはしっかりアルミ感があります。
ただ黒い部分は樹脂のようにも見えますが、酸化処理がされているからわからないだけかもしれません。

音質


案の定、ここの製品はエージング必須な状態で届くので2時間強のエージングは必須です。
できれば出荷時の段階でやっておいてほしいものですが、手間も時間もかかるのでこの価格を実現するためには避けられないのかもしれません。
最近快適化したNW-A30で早速聴いてみます。
低音と高音は出るが中音が出ずバランスが悪いというのが素直な感想です。
低音の出方も、比較的よかったJEB-101に比べると悪化してしまったと思います。
高音も「出るけど出るだけ」という感じで綺麗な高音ではないと感じました。
付属のウレタンイヤーピースを利用すると低音は比較的安定化しますが、高音部がどうしてもキンキンしてしまいます。
中音部があまり出ておらず、それに応じて高音も不安定になっているのだと思います。
デザインが個人的には好みだっただけに少し残念です。

Jayfiの進化が止まってしまった・・?

前回のJEB-101に比べると全体的なバランスが崩れてしまい、JA40に音質的には戻ってしまっているような感じがあります。
デザインが大きく変わったので仕方が無いのかもしれませんが、個人的にはもう少し高音の出方が綺麗になればと思います。
低音がいくら出ていても綺麗に出なければ全体的には悪くなってしまいますから・・・。
とはいえ、この価格帯としてはちょうどよい音質の製品かと思います。
私が普段使っているイヤフォンやヘッドフォンがMDR-NW750NやMDR-CD900STというどっちかというと低音弱めなものなだけあり、このタイプのイヤフォンが合わないだけなのかもしれません。
Jayfi社様の音質特性からすると、イヤフォンではなく低音のでるスピーカーのほうが綺麗な低音が出せそうですが、技術面では私に知識はないのであまり言わないことにします。
これで4製品目ですが、今後のJayfi社様の新製品に期待したいです。